月給の内訳を同じ条件で比べる
ハローワークの求人情報では、基本給、毎月定額で支払う手当、固定残業代、その他の手当を分けて表示します。見出しの月給が高くても、含まれる手当や勤務の条件が違えば、単純な比較はできません。まずは基本給と、どの条件で支給される手当なのかを確かめましょう。
夜勤手当などがある求人は、表示額に何回分を含むか、実際の夜勤回数はどの程度かを確認します。資格手当や処遇改善に関する手当も、支給対象、金額、支給時期を質問してください。名称が同じでも、同じ金額とは限りません。
フルタイム求人の基本給は、時給・日給・年俸制でも月額に換算して表示されます。給与形態を見て、勤務日数や時間の前提を確認してください。月額表示だけで毎月同じ収入になるとは判断できません。
- 「表示額に夜勤手当は何回分含まれていますか。1回分の金額と支給条件を教えてください」
- 「入職直後はいつから夜勤に入り、勤務時間と休憩時間はどうなりますか」
- 「資格や処遇改善に関する手当は、自分にも毎月支給されますか」
固定残業代は、金額と時間の両方を見る
固定残業代がある場合は、通常の賃金に当たる部分と切り分けて考えます。何時間分の時間外労働に相当するか、時間外労働の有無にかかわらず支給されるか、設定時間を超えた分はどう支払われるかを確認しましょう。求人票の説明が曖昧なら、採用担当者やハローワークに問い合わせます。
固定残業代の対象時間と、職場の月平均残業時間は別の情報です。働く時間を考えるときは、両方を読んでください。
- 「固定残業代を除いた基本給はいくらですか」
- 「固定残業代は何時間分・いくらですか。超過分は追加で支給されますか」
- 「実際の月平均残業時間はどのくらいですか」
賞与の実績は、将来の確定額ではない
昇給・賞与の前年度実績は、これから自分が受け取る金額を保証するものではありません。賞与が何の金額を基準に計算されるか、入職初年度の扱い、試用期間中の条件も確認します。年収を試算する場合は、確定した条件と仮定を分けて記録しましょう。
求人票の賃金と、実際の振込額である手取りも違います。税や社会保険料などの控除があるため、求人票の月給をそのまま生活費の予算に使わないようにしてください。個人の手取り額は、このページでは推定していません。
入職後12か月の収入を整理するなら、試用期間や夜勤開始前の月を分け、まず各月の基本給・定額手当・固定残業代を合計します。そこに、まだ含めていない変動手当や賞与のうち、支給条件を確認できた分を加えます。未確認の賞与は「未確認」と残し、0円や確定額に置き換えないのが編集部の提案です。
- 「賞与の算定に使う金額は基本給ですか。入職初年度の対象期間はどうなりますか」
- 「試用期間の長さと、その間の給与・手当は本採用後と同じですか」
採用前に確認すること
保存した求人票、面接での回答、採用時の労働条件通知書などを並べて照合しましょう。求人票は雇用契約書ではありません。募集時の条件が変わった場合は、変更内容の明示が必要です。以下は、応募先へ確認するための編集部の提案です。
2024年4月から募集時の明示事項に、業務・就業場所の変更範囲、有期契約の更新基準(更新上限を含む)などが追加されています。給与が希望に合っていても、働く場所や仕事内容、更新条件まで確認してから判断しましょう。
- 基本給、固定の手当、勤務実績で変わる手当の内訳
- 夜勤回数、開始時期、シフトごとの勤務・休憩時間
- 固定残業代の金額・対象時間・超過分の扱い
- 賞与の算定基準、初年度と試用期間の条件
- 勤務地・業務の変更範囲、有期契約の更新基準と上限